口腔機能低下症
「サルコペニア」って言葉をご存知でしょうか。自発的な運動が減ることによる筋力の低下や、加齢に伴う体力の低下を表す言葉です。
このようにある時から、歳を重ねるとともに腕、脚といった全身の体力が衰えていきますが、お口の中も例外ではありません。
お口は食べ物を食べたり、お話ししたりといった健康で質の高い生活を続けるためにとても大切な役割をしています。
高齢化社会が問題視される近年、こうしたお口の老化に対する関心が高まり、診断基準(お口の乾燥、咬む力や残っている歯の数、舌の汚れ、舌の力、舌や唇の動き、噛み砕く力、飲み込む力)が設定されて「口腔機能低下症」といった病名ができました。(機能が低下した状態をオーラルフレイルと呼ぶこともあります。フレイルとは虚弱を表す言葉です。)
セルフチェック
以前に比べて・・・
- 食べ物が口に残る
- 硬いものが食べにくい
- 食事に時間がかかる
- 食事の時にむせる
- 薬が飲みにくい
- 口が乾く
- 食べこぼしをする
- 活舌が悪くなった
- 口の中が汚れている
当てはまることがあれば口腔機能低下症の可能性があります。
日本老年歯科医学会より
舌圧の測定
当院では舌圧測定器を用いて舌圧の値から口腔機能の低下を評価したり、また口腔機能の低下が認められた時には、改善を目的とした指導を行っています。ご自身やご家族の方で気になる症状などお気づきのことがございましたらお気軽にご相談ください。